【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


だけど、そう問われたら、Noとは言えない。



「いや…それは…っ」



だから言葉を濁したら、かーくんは呆れたようにまた笑った。



「ったく…ワガママだな、りぃは」



「なっ…!」



ワガママ!?



「そんなに俺につきっきりで面倒見てほしいわけ?」



からかうような笑みを浮かべる彼。


だけど、なぜかちょっと、その顔は嬉しそう。



私はもう、ここまできたら、素直に自分の気持ちを打ち明けるしかないのかなと思った。



「そ、そういう意味じゃ…ないけど…っ。

ただ、かーくんに彼女とかできたらなんか、かーくんが遠くへ行っちゃうような気がして…さ、さみしかったっていうか…」



そう、ちょっと寂しかったんだよ。


かーくんが、私だけのかーくんでなくなってしまうのが…。


そのとおり、ワガママかもしれないけど。



すると、かーくんは再び私の手をぎゅっと握る。



どきっ…。



そしてまっすぐに私を見つめながらこう言った。



「いかねぇよ。俺は」