【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


やっぱりそのこと気にしてたんだ。



「なんで昨日はいきなり怒ってたわけ?

俺、なんかしたっけ?」



それを聞かれてしまうとやっぱり困る。


だから、ついごまかしてしまった。



「い、いや…なにも…。

なんでもないよ」



言えないよ…。



「ウソつけ」



だけど、すかさず逃げるなと言わんばかりに、かーくんは私の手をぎゅっと握りしめ、引き寄せる。



「言えよ」



「…っ」



かーくんのまっすぐな視線が突き刺さる。


握られた手がだんだんと汗ばんでくる。



やっぱりもう、これは、正直に言うしかないのかな…。


そう思った私は次の瞬間、ポロッと本音を吐き出してしまった。



「だ、だって、かーくんが……アップルパイもらうから……」



語尾がだんだん小さくなる。


だけど、彼にはちゃんと聞き取れたらしく、即座に反応が返ってきた。



「え、アップルパイ?」