かーくんは心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
その言葉はもう、朝みたいに堅苦しい敬語じゃない。
あんなに気まずかったのに、普通に話しかけてきてくれてる。
そう思ったら少し目が潤んだ。
「だ、大丈夫…。でもなんで、かーくんが…」
「お前が倒れたから運んできたんだよ」
「えぇっ?」
かーくんが私のこと運んでくれたの?
「同じクラスの奴が調子こいてボール蹴飛ばしたら、りぃの頭にぶつかってさ。
うちのお嬢様だから俺が手当てするって言ったんだよ。
ケガはないみてぇだからよかったけど、まだ痛いか?頭」
そう言われてやっと、今の状況を理解する。
なるほど。だからかーくんがここにいたんだね。
「だ、大丈夫だよ…もう。そんなに大したことないよ」
「…ならよかったけど。
ごめんな。守れなくて」
「えっ…」



