執事科もちょうど今終わったくらいの時間なので、下駄箱にまだ迎えはない。
このままかーくんを待つか、自分から執事科の昇降口まで行くか…そんなことを迷っていたら、うしろからレミにポンと肩を叩かれた。
「よっ、神楽くんのこと待ってるの?」
「えっ?あー…うん。まぁ」
「なんか今日執事科より早く終わっちゃったっぽいね。
仕方ないからカイのこと迎えに行ってあげようかな〜。
梨々香も一緒にいかない?」
そう言われて、やっぱり行こうかな、なんて思う。
「うん、いいけど…」
「そのクッキーもさっそくあげればいいじゃん。
上手くできたんだし、ね?」
「えっ」
…うーん。正直、今日はもういいかな、なんて思ってたんだけどなぁ。
かーくんが甘いものをもらって喜ぶかと言ったらそうじゃないし。
なんだか急に色々考えてためらってしまう。
「ほら、いいから行こう!」
だけど、そんな私をよそに強引に歩き出すレミ。
そのまま執事科の校舎まで連れていかれてしまった。



