【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


「はぁ…」



放課後、今日は先生の都合で帰りのSHRがなかったため、いつもより早く教室を出る。


だけど私はため息が止まらなくて。



手に持った手提げ袋には、今日の調理実習で作ったクッキー。


私にしては珍しく上手くできたけれど、それでもせいぜい人並みレベル。


いつもならかーくんに無理矢理おすそ分けするところなのに、今日はなんだか気が進まなかった。



…だって、さっきのあの噂話。


あれが本当なら、かーくんと顔を合わせるのが少し憂鬱だ。



別に、かーくんはなにもしてないのに、かーくん本人がそう言ったわけでもないのに。


わけもなく気分が落ち込んでしまって…。



自分でもなんでこんなにモヤモヤしてるのか分からないよ。