バターの香りまで漂ってきて、見ているだけでよだれが出そう。
「手作りのパイ生地ってやっぱ美味しいね」
「早く男子に食べさせたーい!」
「神楽くん今日は受け取ってくれるかなー?」
……ドキッ。
あれ?今、神楽くんって…。
「神楽くん最近ファンが増えすぎちゃって、なかなか受け取ってくれないんだよねー。
あー早く片付け終わらせてレポート書いて、神楽くんの柔道やってるとこ見たいな〜」
「あーん!私も見たい〜っ!」
……わぁ、すごい。
かーくんたら、ほんとに人気あるんだ。
思わず聞き耳を立ててしまう。
すると、その輪の中にいた子の一人が、急にこんなことを言い出した。
「でもさぁ私、最近聞いたんだけど…神楽くん実は好きな子がいるって噂だよ」
「「えぇ〜っ!?」」



