【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


ーーキーンコーン。


調理実習一時間目が終わって、10分の休み時間。


まだまだ実習は半分残ってるけれど、ここでちょっと一息つける。


私は家庭科室にいるのも息苦しかったので、ササッとエプロンを外すと中庭に逃げ出した。



「はぁーっ…」



深呼吸しながら両手を大きく広げてみる。


今日は天気がいいし、外はやっぱり気持ちがいい。


中庭には大きな木が一本生えていて、それを見てたらなんだか登りたくなってきてしまう。


だけどさすがに学校でそれをやってしまってはまずいので、おとなしくブラブラ散歩するにした。


向こうの執事科の校舎からは、やっぱりシナモンのいい香りがする。


ハイレベルな調理実習か。どんな感じなんだろう。


ちょっと覗いてみようかな…。



興味本位で窓へと近寄ってみる。


そしたら家庭科室の中で、メイドの女の子たちがアップルパイを美味しそうに味見していた。



「わぁっ、超美味しい〜!大成功かも!」



「ほんとだ、やばい!サックサク!」