かーくんに言われて振り返ると、ちょうど登校したばかりの親友の白鳥麗美が、執事のカイを連れてこちらへ歩いてきた。
「梨々香!おはよう」
「あらおはよう」
「おはようございます。梨々香お嬢様」
ちなみにレミと私は同じクラスで、中等部からの付き合い。
そしてレミの専属執事であるカイもまた、かーくんと同じ執事科のクラスメイトで、二人は親友だったりする。
「カイ、もういいわ。
あとは梨々香と行くから」
「かしこまりました。お嬢様」
そしてそこでかーくん達と別れた私たちは、二人で昇降口まで向かった。
「…はぁー。それにしても神楽くんて、いつ見てもイケメンだわぁー」



