【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜



そっと彼の手を取りながら尋ねてみる。


そしたらかーくんはフッと笑いながら、こちらをじっと見た。



「んー、全然」



「ウソだぁっ」



「本当ですよ。この程度の傷、痛くも痒くもありませんから。

ほら、いいから帰りましょう」



そう言って私のカバンを取り上げると、スタスタ歩いていく彼。


どう考えてもそんなの強がりだってわかってたけれど、こうやって私に気にさせないようにしてくれる彼は、やっぱり優しいなって思った。



それにしても……いつもどおり。


かーくんは相変わらずだ。



私が一人意識してるだけ…?



この前のあのムードはなんだったんだろうって、そんなこと考えてるのは私だけなのかな?