帰りのSHRを終えて下駄箱に向かうと、今日も執事科の生徒達がずらっと姿勢よく並んで待っていた。
執事科はいつも、特別科より授業が終わるのが15分早い。
なぜなら彼らは、自分たちの授業が終わると、自分が仕える御曹司や令嬢達を迎えに行かなければならないから。
レミと別れて靴を履き替えると、そこで待機していたかーくんが、さっそく私の元へと歩いて来た。
「梨々香お嬢様、お迎えにあがりました」
右手を差し出しながら頭を下げる姿は、相変わらずとてもスマートだ。
「どうも、ご苦労様」
だけど、その手に巻かれた包帯が痛々しくて、少し胸が痛む。
「……火傷、大丈夫なの?痛くない?」



