【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜


昔からそう。


私が無茶したりはしゃぎすぎて怪我しそうになると、それをいつもかーくんがかばったり助けてくれて。


かわりにいつもかーくんが怪我してたんだ。



今日だって私は無傷だったけど、かーくんは棚を動かすときに火傷を負ってしまった。


傷痕を見ると、やっぱり少し胸が痛む。



「…バカ。何言ってんだよ」



だけど、私が申し訳なさそうな顔しながらうつむくと、かーくんはコツンと頭を叩いてくる。


そして、優しい声で言った。



「お前が無事なら、俺はどうなってもいいんだよ」



「えっ…」



なにそれ……。



「りぃのためならどうなってもいい」



どきん……。



その言葉に思わず胸が熱くなる。


ドクンと心臓が大きく脈を打って、なぜだか少し泣きそうになった。



……どうして?


どうしてかーくんは……。