その日の夜、私は部屋にかーくんを呼び出した。
「別に大丈夫だっつーの。こんくらい…」
「だめ〜っ!じっとしてなさい!」
カーペットの上に座らせて、彼の右手をしっかりと捕まえて。
赤く腫れた手の甲に、今日病院でもらった軟膏をそっと塗ってあげる。
「…っ、」
そしたらかーくんはその瞬間、痛そうに顔を歪めて。
それを見たら少し胸が痛んだ。
「……あ、やっぱ痛い?ごめんね」
「…っ別に、痛くねぇよ」
「ウソだぁ!今超痛そうな顔してたよ」
「気のせいだろ」
かーくんは、今日の出火騒ぎで私を助ける際に手に火傷を負ってしまい、あとで病院に行った時、私と一緒に診察を受けた。
幸い、私も軽い一酸化炭素中毒を起こしてはいたものの大事には至らず、特に怪我もなかったのでパパはすごく安心してた。
これも全て、かーくんのおかげ。
かーくんがあの時真っ先に私を助けにきてくれたからこうして無事だったけど、もう少し遅れていたらどうなってたかわからなかったらしい。
そう思うと本当に怖い。



