しばらく彼の腕の中でじっとしていたら、だんだんと気持ちが落ち着いてきた。
かーくんはただ何も言わずに、泣きじゃくる私の背中をさすってくれて。
いつもはぶっきらぼうなのに、こういう時はすごく優しくて頼りになる彼のことが、やっぱり大好きだなって思った。
やっぱり私、かーくんがいなきゃダメだなぁ…。
「梨々香ぁーーッ!!」
するとそこに遅れてパパと辰馬おじさんが駆けつけてきて。
かーくんは慌てて私からパッと身を離す。
パパの顔は半泣きで、私の顔を見るなり、すごい勢いで抱きしめてきた。
「あぁっ、無事で良かった!!
良かった!!」
そんなパパを見てまた涙が出てくる。
パパもすごく心配してくれたんだ。
「ケガはないか!?火傷は?
具合は悪くないのか?」
「も、もう大丈夫だよ…。ケガだってしてないし、ほら」
「本当か?無傷なのか?」
「うん、大丈夫だよ。神楽がちゃんと助けにきてくれたから」
だけど、私がそう言うとパパはかーくんのほうを振り返って。
「神楽!なぜ電話に出んのだ!ワシのところにすぐ連れて来んかい!
お前が飛び込んで行ったっきり戻って来んからワシまで火の中に飛び込むところじゃったぞ!」



