夢の終わりで、君に会いたい。

「はい、これ」


差し出されたプリントを見ると、忍のきれいな字で答えが書いてある。

それにしても、結構細かく書きこんであるけれど、そんな時間あったっけ?

授業中に作ったのかな。

あれ、やっぱり同じことを夢の中でも考えたような……。


「何これ?」


「中間テストの答え。鳴海、落ちこんでたっしょ」


「え……」


浮かびそうなこのあとの場面。

わかるのは、起きる内容がよいことではないってことだけ。


「こんなにたくさんプリントがある日にかぎって、クリアファイル忘れちゃったんだよね」


困ったような顔をしながら、忍がプリントを持ったまま肩をすくめた時、道路の向こうから重低音が響いてきた。


「あ!」


思わず声が出たのは、このあとの展開が動画となって浮かんだから。

もし、夢のとおりに起きるのであれば……。

考えている間にも、その音はどんどん大きくなってきて、地響きを伴いながら大型のトラックが姿を現した。