夢の終わりで、君に会いたい。

対象はさっきぶつかった野球部員……ううん、私を『バカ』と言ってのけたあの男子生徒であることは間違いない。

忍に言おうかと口を開いた途端、先生が教室に入ってきたので、グッと言葉を押しこむ。


「みなさんおはようございます」


先生の声に口々に小さな挨拶が返されるいつもの朝。

ふぅ、と息を吐くと、なぜか先生と目が合った。

小さくうなずく先生が少し笑って私を見たので、不思議に思いながらも愛想笑いを返す。


「みなさん、今日は転校生を紹介します」


ざわっとした一瞬の雑音のあと、口々にみんなが顔を見合わせて声を出した。


「転校生だって」


忍も振り向いてくるから、興味があるようにうなずいた。

でも、本当は制服の汚れのほうが気になっているわけで。

先生が入り口を見てうなずく。

その合図を受けて入って来た生徒を見て思わず、

「嘘……」

つぶやいてしまった。




不機嫌そうな顔を隠そうともせずに教壇に立っているのは……さっき私を『バカ』だと言ってのけた、あの男子生徒だった。