夢の終わりで、君に会いたい。

教室に戻った私をみんながいっせいに振り返った。


「どこ行ってたの?」


「遅いよ」


「具合悪いの?」


繰り返される質問に、答えながら席に戻る。

そんなに遅かったのかな、と心配になって席に座ると、今にも泣きそうな忍の顔が。


「なんかあったの?」


メガネ越しの目を見開きながら聞いてくる。


「それはこっちのセリフ。なんでそんな顔してるのさ」


私の声に、忍はハッとしたように首をかしげた。


「べつに。それより、制服汚れてるじゃん。まさか、転んだの?」


「うん」


うなずく私に、隣の浩太がすかさず、

「マジかよ。この歳で?」

と、からかってきたので一応ひとにらみしておく。


「本当に転んだの? 頭打ったりしたの?」


「違うよ。突き飛ばされたの」


そう言ってから気づく。

なんだかお腹のあたりから湧きあがってくる感情。

どんどん上にあがってきて口から溢れそうになる。



この感情って、ひょっとしたら“怒り”なの?