夢の終わりで、君に会いたい。

口に笑みを作ったまま、聞き間違いと思われる言葉を確認しようとすると、さっきよりも眉を吊りあげた彼が口を開いた。


「こんなところでボーッとしてるなんて、お前はバカか、って聞いたんだ」


その言葉に頭が真っ白になった。


「え、えっと」


まだ愛想笑いをしながらそう言う私に、ますます不機嫌を顔に浮かべた彼が舌打ちをすると、そのまま階段をおりていった。


その姿が見えなくなっても私はまだ自分が笑顔を作っていることに気づいた。





雨の音がさっきよりも遠くで校舎をたたいていた。