「おい」 いるわけがないよね。 夢と現実をごっちゃにするなんて、ホント、どうかしている。 「おいって」 あ、夢だと見知らぬ男子が立っていたんだっけ? ひょっとしてこの声……。 「おい!」 「はい!」 耳もとで怒鳴られ、反射的に起きあがった。 びっくりした……。 声の主は、まっすぐに私を見ていた。 顔を確認するより前に、その目に吸いこまれる。 「あ……」 そこには、夢で見たのと同じ男子生徒が立っていた。 間違いない、高い身長に鋭い目、ふわっとしている髪。 ……同じ人だ。