見つけたのは偶然だった。 けれどそれは必然でもある。 例えどれだけの時間をかけても、必ずいつか見つけ出すと決めたあのときから、また会うことはきっと必然だった。 君を見守り続けると、その魂を送ると。 そう誓った。 ようやく見つけた君の、その最後の瞬間まで。 ずっと見守り続けるよ。 たったひとりの君を。 最後の瞬間まで、君よ、どうか“生きて”くれ、と。 何度も願う。 『世界が終わる音を聴いた』 *ハデスの物語