拷問ゲーム

「何だ高木、随分元気じゃねぇか?

こんな状況でも、悪態をつけるなんて、お前はバカなのか、狂ってるのか……。

だけどよ、お前がどんな悪態をついても、この拷問ゲームじゃ、お前が圧倒的な弱者なんだよ」




藤城はそう言って、ペンチでオレの左手の親指の爪を挟んだ。




「現実ってヤツはよ、いつだって、残酷で厳しいからよ。

そんな残酷な現実の中で、お前がどれだけ拷問に耐えられか、オレは楽しみだぜ」




藤城がそう言った次の瞬間、オレの左手の親指に激痛が走った。




オレの左手の親指の爪が、メリメリと遠慮なく引き剥がされていく。




オレは、その激痛に悲鳴を上げながら、引き剥がされていく爪に目を向けていた。




肉から爪が引き剥がされていく感覚は、もう引き返せない地獄に足を踏み入れていく感覚に似ていた。




引き剥がされて、プラプラになったオレの爪は、
プチッという感覚とともに、
激痛をともなって、オレの親指から離れていった。