「このクズヤローめ!」




オレは藤城をにらみつけ、押し殺すような声でそう言った。




「人の不幸で商売してやがるお前は、絶対に地獄行きだぜ!」




「まぁ、お前の言うとおりかもしれねぇな。

だけどよ、高木、
オレより先に地獄を楽しむのは、お前だからよ」




藤城はそう言うと、ニヤリと笑った。




「おい、中川。

オレにペンチをよこせ!」




〈 ペンチだって?

今から何をするつもりだよ 〉




オレは、藤城のその言葉で不安に包まれ、吐き気がした。




これからオレの拷問が、本格的に始まろうとしていた。