「それとよ、あそこにカメラがあるのがわかるか?

まぁ、この部屋には全部で四つのカメラがあるんだけどよ。

そのカメラに映った画像を大和田が監視部屋で見てるんだ。

きっと今、大和田も期待してるぜ。

お前が泣き叫ぶ姿をよ」




「オレの泣き叫ぶ姿を期待して、どうすんだよ!

そんなのって、本当に悪趣味だぜ」




「まぁ、確かに悪趣味だな。

だけどよ、この悪趣味な映像を見たいってヤツは、世の中にたくさんいるんだぜ。

大金出してまでよ」




藤城はそう言って、息が吹きかかるほどに、オレに顔を近づけた。




「オレたちは、この拷問の映像を金持ちに売るんだよ。

おいしい商売だろ。

趣味と実益を兼ねてるんだよ。

拷問ゲームってヤツは」