「美優、オレたち、明日も会えるか?」




オレは泣きやんだ美優の顔を見つめてそう言った。




「圭介くんがここに来てくれるなら」




「オレは、美優に会えるなら、ここに来るよ」




「それじゃ、明日もここで」




「明日もきれいな月が出てるといいな」




「きっと出てるよ。

明日の月は、もっときれいよ」




「明日は何の話をしようか?」




「楽しい空想の話したいな。

自分の将来の話とか」




「なぁ、美優。

オレみたいなクズでも、変わることって、できるのかなぁ」




「きっとできると思うよ。

変われない人なんて、きっとどこにもいないはずだから」