「それじゃ、高木。

オレたちは、監視部屋に行こうぜ。

大和田が苦しむ姿は、きっと最高だからよ」




そう言って、声を上げて笑っている志村は、本当にゲスだとオレは思った。




人の不幸は、自分の幸せとばかりにはしゃいでいる志村は、今まで、どんな生き方をしてきたのだろう。




オレは、藤城や志村みたいな人間に、美憂を絶対に渡したくない。




こんなクズたちの手に、美憂が渡ってしまったとき、
美憂は徹底的に食い物にされ、地獄を見るに違いないから。




「ほら、行くぞ!

早くしねぇと、せっかくのショーが始まっちまうぜ」




オレは志村にそう言われ、仕方なく、志村と共にリビングをあとにした。