「圭介、大丈夫?」




美憂は部屋に入ってきたオレを見つけると、オレに駆け寄ってきて、泣きながらオレの顔を見つめていた。




オレはオレを見つめている美憂を見て、胸が押し潰されそうになった。




美憂、お願いだから、そんな顔で、オレを見つめないでくれ。




オレは美憂を本当に守ってやりたい。




だけど、オレには藤城の拷問に耐える自信がないんだ。




オレにはわかる。




藤城は精神異常者で、オレのことをまともな人間として見ちゃいないんだ。




オレはまだ死にたくない……。




なぁ、美憂。

オレだって、自分がかわいいんだ。