「大和田のガキは、この拷問も耐えきりそうだぜ。

そしたら、お楽しみの三回戦突入だな」




志村はそう言うと、また一人でゲラゲラと笑った。




「なぁ、高木。

今のお前の気持ちをオレに教えてくれよ。

オレは本当に知りたいんだよ。

無防備な状態で、拷問を受け続ける弱者の気持ちをよ。

それってよ、どれくらいみじめなことなんだ?

オレは知りてぇんだよ。

本当に知りてぇんだ」




そう言って、ゲラゲラと笑っている志村を
オレはこの場で殺してやりたいと、本気で思った。