「やっと目を覚ましやがったな。

お前に死なれちゃ、オレたちは困るからよ。

せっかくの拷問ゲームが台無しになっちまう」




そう言って、オレを見下ろしていたのは、あの志村だった。




オレは自分が今、どこにいるかもわからないまま、自分の記憶を辿っていた。




そしてオレは、ようやく思い出した。




オレは藤城たちの拷問を受け、水の中で、息苦しさに耐えきれなくて、意識を失ったんだ。




もしかしたら、オレはあのまま死んでいたかもしれない。




拷問ゲームなんて、我慢さえしていれば、やり過ごせるゲームだとオレは思っていた。




でも、それは違うと、オレはハッキリと自覚していた。




拷問ゲームは、一歩間違えば、命さえ落としかねない、危険なゲームだ。