「なぁ、高木。

これから楽しい拷問の始まりだぜ。

オレにお前の泣き叫ぶ声を聞かせてくれよ。

お前が不幸なとき、オレは幸せなんだ。

ああ、オレは高木じゃなくて良かったってな」




オレと志村は、拷問部屋へと続く、長い廊下を歩いていた。




オレは美優のために、ギブアップなんてしたくない。




だけどオレは不安だった。




あまりの痛みや苦しみに、オレは美優を裏切ってしまうかもしれない。




オレはこの世で一番大切な美優を失ってしまうかもしれない。




でも、オレは美優を守りたい。




美優の夢はオレの夢だから。




オレは美優をキラキラ輝く女の子にしてやりたいから。