拷問ゲーム

「なぁ、高木。

お前は大和田に、早く負けを認めて欲しいと思ってるだろ?

でもな、オレたちは高木にも大和田にも、頑張ってもらいたいと思っているんだぜ」




監視部屋に向かって、オレたちが再び歩き始めたとき、志村はオレにそう言った。




「拷問ゲームの映像が、ちょっとだけで終わっちまったら、その映像にたいした値段がつかねぇだろ。

そしたら、オレたちのシノギは少なくなっちまう。

だから、拷問ゲームは意地の張り合いが一番おもしれぇんだ。

拷問がだんだんきつくなって、
それでも恋人のために歯をくいしばって耐えてる姿がたまんねぇのよ。

そんな最高の映像は、安っぽい二時間ドラマとは比べものにならねぇぜ。

まぁ、言うなれば、この拷問ゲームは、高木と大和田のダブル主演よ。

さらに言うなら、勝った方が主役かな。

いや、負けた方が……」




「そんな話、聞きたくねぇよ!」




オレは怒鳴り声を上げて、志村の話を遮った。