拷問ゲーム

「まぁ、高木。

とりあえずお前は、先攻で、拷問に耐えたんだ。

あとは監視部屋で祈るんだな。

大和田が、参りましたって言うことをよ」




志村はそう言って、オレの肩を二度、ポンポンと叩いた。




オレはそんな志村を無視して、拷問部屋へと歩いていく大和田を見ていた。




大和田は監視部屋で、オレが拷問を受けた様子を見ていたはずだ。




だから大和田は、今から自分が何をされるのかを知っている。




それでも大和田は、拷問に耐えようとするだろうか?




大和田はあっさりと負けを認めて、恋人の立花遥香を見捨てるんじゃないだろうか?




結局、この拷問ゲームは、えげつない拷問を受けながら、
誰かが最後に二人分の借金を背負って、売り飛ばされる最悪のゲームだ。




そしてオレと大和田が、歯をくいしばって、拷問に耐えれば耐えるほど、
二人の被害は拡大してく。




つまり、大きな不幸を避けるためには、どちらかが早く負けを認めなくてはならない。




オレは、それがわかっているからこそ、早く大和田に負けを認めて欲しかった。