拷問ゲーム

「いいのかよ、高木。

オレにそんな口きいてよ」




「黙れ!

美優はお前らみたいなクズに、渡せるかよ!

クズのくせに、オレに説教たれるな、バカヤロー!」




「高木、よく言ったな。

偉いじゃねぇか。

美優って女は、きっと泣いてよろこぶぜ」




藤城はそう言ったあとに、オレの髪をわしづかみにして、オレの顔を上に向かせた。




「だけどオレはよ、誰かのために頑張るヤツが嫌いなんだよ。

オレはそういうヤツを見ると、むしすが走るんだ。

だってよ、世の中で一番大切なのって、自分だろ?」




藤城はそう言うと、今度はオレの髪を勢いよく下に引っ張り、
オレの顔を下に向かせて、手を離した。




「こいつはまだ、拷問が足りないらしい。

もっときつい拷問を加えて、こいつにわからせてやるんだ。

自己犠牲が、どんなにつまらないことかよ!」