拷問ゲーム

「美優って女はよ、所詮は他人なんだ。

美優がどんなに辛い思いをしても、それはお前じゃない。

高木、オレの言ってることがわかるだろ?」




藤城の話を聞きながら、黙れ、クズヤローと、オレは心の中で叫んでいた。




「いいじゃねぇか、お前が負けを認めて、美優が二千万円の借金を背負っても。

美優はその借金を体を売って、ちゃんと返すんだからよ。

人間てよ、どんな環境にも、慣れるもんだぜ。

だから高木、もういいじゃねぇか?

お前が参りましたって言えば、お前はこの拷問から……」




「黙れ、クソヤロー!」




オレは藤城の話を聞いていられずに、叫んでいた。




自己犠牲が偽善だとか、訳のわからないことを抜かす藤城が、オレは憎かった。




オレは美優が大切だから、美優を守りたいんだ。




美優は、もう一人のオレだ。




オレは美優の未来を暗闇の中に押し込めたくはない。




美優は頑張って、夢を叶えられる女だから。




美優はきっと、キラキラ輝く女になるはずだから。