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次の日の朝、あたしは健に体を揺さぶられて目を覚ました。


「え? あれ、健……?」


目を開けてすぐに健の顔があり、混乱してしまうあたし。


「よく寝てたな」


健はすでに制服姿に着替えている。


「え? 今何時? って、時計ないんだっけ」


上半身を起こして窓の外を見ると、随分明るくなっている。


「もう朝飯の準備ができてるぞ」


「うそ!?」


思ったよりも随分と眠ってしまったようで、あたしは慌ててベッドから下りた。


「ごめんね、あたし朝ご飯何も手伝ってない!」


「ん? そんなのいいって。今まで気を張ってた分、疲れたんだろ?」


「そうかもしれないけど……」


そんなのあたしだけじゃないはずだ。


そう思うとやっぱり申し訳なかった。


「気にするなって。それに俺は明日花の寝顔を見られてラッキーだったしな」


健がそう言うので、あたしはカッと顔が熱くなるのを感じた。


きっと、真っ赤になっているだろう。


「着替えるんだから、出てってよ!」


あたしは健を乱暴に部屋から外へ出すと、音を立ててドアを閉めたのだった。