「貴生さんもそうなんですか?」
「うん?何が?」
「け・経験のない子の方がいいのか
経験済の子がいいのか・・・」
「遊ぶなら豊富の子がいいよね
でも真剣に付き合うのならうん…どうだろう
さっき言ったように今まで恋愛してないなんて
どうした?何があった?とか
そこを一番に考えるよね」
やっぱり・・・そうなの?
そろそろ話題を変えてくれないかな。
なのに話はどんどん進んで
初体験の話に・・・。
みんな高校時代に経験済みって・・・
どこでしてたのよ・・・って感じ
「綾子ちゃんは?」
来た来た
どうしたらいいの?
「あ・・・あたしも高3です」
バカな嘘をついてしまった
嘘つきは最低だとさっき
話してたばかりなのに
でもここで正直に言えなかった。
「今彼氏は?」
「あ・・・今は居ないですよ」
今は!って言ったけど
今まで居ませんでしたが・・・。
「そっかぁ~で?
今はどのくらい彼氏いないの?」
彼氏いない歴=年齢なのに
居たという嘘が通用した。
「は・半年です」
嘘ついちゃった。
「オレも彼女居ないんだよね
いない同士どう?」
そう言ったのは貴生さん。
「始めから狙ってたくせに
いない同士どう?ってないよねぇ」
と笑うのは結実。
狙ってた?あたしのこと?
そりゃ貴生さんはすごくかっこいいし
ドラムを叩いてる姿なんて
目がハートになるくらいかっこよかった。
そんな人が?あたしを?
「綾子ちゃんって
さっぱりした性格みたいで
気が合いそうだしさ」
さっぱりしてますよ
むしろ冷たいかも知れませんけど・・・。



