「旧校舎へ行くにしても、今のまま何もわからない状態で行くのは危険だと思うよ」


あたしはすぐにそう言った。


栞のためにまた旧校舎に行くことはいいとしても、昨日と全く同じなんの情報もないままで行くのは辞めた方がいい。


「どうするの?」


渚に聞かれて、あたしはスマホを取り出した。


「旧校舎について少しでも情報を集めたいよね。まずは近藤先輩を呼ぼうと思うんだけど、どうかな?」


あたしがそう言うと、全員が大きく頷いた。