「ありがとう孝、俺は生きてるよ」


飯田アキラはそう言い、ほほ笑んで見せた。


「お前……本当に、アキラなのか?」


「あぁ。未来は変わった。お前が変えてくれたじゃないか」


「アキラ……」


「アキラ、お前っ……」


他の2人も飯田アキラに駆け寄った。


4人は抱き合い、互いに存在を確かめ合っている。


信じられないけれど、これは現実なんだ。


「俺は生きてる。死んでない。泣かなくていいんだよみんな」


飯田アキラは泣きじゃくる3人に困ったように笑ったのだった。