「君たちが見ている映像は毎日別の物で、どんどん真相に近づいて行ってるんだよな?」


「はい、そうです」


陽が頷く。


「だけど、前の経験者の時は毎回同じ映像が流れていただけみたいなんだ。探し物が見つからなくても当然だったんだ」


「うそ……」


渚が小さく呟いた。


同じ映像ばかりが流れる中で探し物なんてできるハズがない。


「それで君たちの行動と前の経験者の行動を照らし合わせてみたら……事件の真相を暴くために昼間も行動していたのは、君たちだけだった」


「つまりそれって、探し物の時間以外にも積極的に行動していれば、映像もそれについてくるってことですか?」


陽が聞く。


近藤先輩は大きく頷いた。


「おそらく、そういう事なんだろうな。君たちが1人ずついなくならない原因も、その辺にあると思うんだ」


そうだったんだ……。