山下くんがテキトーすぎて。





私は隣の女の子を見た。



なんて……可愛いんだろう。



山下くんと並んでると、本当に絵になるな……。




「ねぇ、帰ろうよ」




そう言って山下くんの顔を覗きこむ彼女さん。



近いその距離に、胸がズキッてした。


私はうつむく。





「ごめん。俺、遠山と帰るからさ」




……えっ? 山下くん今なんて?




「あと俺、メールも電話も基本返さないと思うから、把握よろしくね」




「えっ……」




顔を上げると、私と同じように戸惑った彼女さんの顔が目に入った。




今のこの状態と、山下くんが言ってることがよくわからない。





「じゃあ、そういうことで。また明日。えっと……笹川さん」




「あ……うん、また明日……」




明らかに困惑した様子でこちらを振り返りながら、彼女さんは……、笹川さんは、教室を出て行った。




私はぽかんとしながらその背中を見送る。




「遠山、どうしたの」




山下くんの声に、はっと胸を突かれた。



どうしたのって……言われても。



私いま、わけがわかってないけど、


……とりあえず、




「彼女さん……いいの……?」