山下くんがテキトーすぎて。






──キーンコーンカーンコーン…




開始5分前のチャイムを聞きながら、私はようやく教科書をスクバに突っ込んで

追試会場である第二学習室へと足を踏み入れた。




ドキ、ドキ……



緊張がピークに達してくる。




中には何人かの同級生がいて、追試受験者が自分だけじゃないことに少しだけ安堵した。





「各自、クラス順に若い方から席につきなさい」




先生に言われたとおりに皆が順番に席に着いていく。




私の席は、前から2番目の右から3番目。




時計が開始時刻の3分前を示すと、静かに問題用紙が配られた。





「先生が開始の合図をするまで、用紙は裏返しにしておくように」




カチ、カチ……と
時計の針の音だけが教室に響く。



開始時間が迫るにつれて、張り詰めたような空気が広がっていった。




それから、およそ2分後。




「はじめ!」




先生のその声と同時に、私は震える手でシャープペンを握りしめた。