「私だって意地悪な山下くんと二人で居残りなんていやだよ!」
「……へぇ、言うね」
「でも、放課後に一人で居残りとか寂しいから一緒に居てほしいの!!」
そう言い切った直後に聞こえたのは、
すっごく長い、ため息。
「……遠山。お前、やっぱりばかだろ」
「はあ?」
なんでそーなるの!?
っていうか、この短時間で
「ばか」って4回も言われた!
「もういーよ。一緒に居残ってやるから」
「ほんと!?やったー!」
「ただし、俺寝るから」
「はっ?」
「隣で寝てるから、終わったら起こして」
「あー…うん。りょーかいです」



