勉強に集中するんだ。
よこしまな考えは捨てなきゃ…!
「どこが一番わかんない?」
そう尋ねてくる声は、とても優しい。
わからないところを素直に答えられる。
頭悪くても馬鹿にされなくて、質問したら優しく笑いながら丁寧に教えてくれた。
ふつうに……
いや、かなりわかりやすい……
そういえば、大倉くんも頭いいんだよね。
たしか、学年でいつも1桁の順位。
何から何まで、
ハイスペックすぎるよ…!
うん、これは確かにモテるよね。
モテるどころじゃないよね。
部活だって、1年生からレギュラー入りしてたって聞いたこともあるし。
あれ……でも、大倉くんの彼女とかの浮いた噂は聞いたことないかも。
なんでだろう?
「そういえば大倉くん、今日部活は?」
問題を1題解き終えたところで顔を上げて、訊いてみた。
「あー…今日は、さぼり」
「ええっ!!?」



