山下くんがテキトーすぎて。




いやいやいや、「眠い」って。

何言ってるの山下くん!?



あなたほぼ1日中寝てたでしょうが…!

どんだけ睡眠とりたいの!?



頭の中で色々突っ込んでるうちに、

山下くんはだるそうに

教室を出て行ってしまった。



いや、本当に帰らないでよ!

一人で居残りなんてやだ!



私は無意識に立ち上がって

山下くんを追いかけていた。


左手をポケットに突っ込んで歩く

山下くんの後ろ姿。


右手にはスマートフォン。

歩きスマホとか、危ないし。



「山下くん…!」



叫ぶと、彼は少し驚いたカオで

振り向いた。