勢い良く教室のドアを開けた。
中では、山下くんがだるそうに頬杖をつきながら私を待っていて……
「おかえり、遠山」
「……ただいま、山下くん」
「どうしたの?
そんなに必死なカオして」
「じ、実は、
すごいことが起こりまして」
「へえ、そーなんだ?
……ところで、飲み物は?」
「………あ」
一瞬で頭が冷えた。
あまりに驚いたせいで
目的を忘れていた……
うわあ、私馬鹿すぎる。
「ご、ごめん!すぐ買ってくる!!」
慌てて教室を出ようとした瞬間、
手首を掴まれた。
「待てって」
「………っ」
「何があったのか、話して」
「たいした話じゃないよ……」
「嘘つき。俺の飲み物買い忘れてくるくらいすごい事が、あったんでしょ」
「うっ……」
山下くんには隠せないか……
いや、別に隠す必要もないか。



