7限目が終わり、終礼。
先生がなにやら長々と進路のことを話している間、
私は眠っている山下くんに
そっと話しかけた。
「ねえ、山下くん」
山下くんがわずかに顔をあげる。
「…おはよう、遠山」
「おはよう……じゃなくて、
ちょっと、お話があります」
「……どーしたの?」
「放課後、残ってくれませんか?」
「…いーけど」
不思議そうに首を傾げる山下くん。
じっと私を見つめてくる瞳に
思わすドキッてした。
山下くんの瞳は色素が薄い。
光に触れると、茶色がキラキラ光って透明に輝く。
やる気のないカオをしてるくせに、
まるで、宝石みたいに……



