そんなことをいう山下くんに思わず



「私は本気で言ってるよ……!!」



恥ずかしくて死にそうになりながら叫んだ。




「ほんとはっずっと好きで、一目惚れで、でも山下くんは私のこと女として見てないって言うから……諦めようとしたのに……隣の席になるし!意地悪されるし!テキトーだし!だけどどうしようもなくて……」




次から次へとまとまりのない言葉を並べてだらだらと喋り続ける私を

山下くんはそれはそれは驚いた顔で見下ろしていた。



「……つまりね、まとめるとね、大倉くんが好きって嘘つきました、ごめんなさい。それと私は山下くんが本当に好───」




最後まで言わせてもらえなかった。

暗い影が私に重なって

ちゅ、と短い音を立てる。




「もう、充分」


満足そうに笑うと、山下くんは私の腕を引いた。



「学校に戻るよ愛音ちゃん」


「んえっ!? なんで!?」


「とりあえず眠い。今日、愛音ちゃんが大倉と放課後過ごすって聞こえたから寝れてない」



「ご、ごめんなさい」


「てことで屋上でひざ枕ね」


「……は、はあ?」



ちょっと待ってよ!さっそく寝るの!?

告白の雰囲気台無しいいいい!!