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「へぇー。山下保健室なんだー」
カフェオレのストローを啜りつつ、さほど興味がなさそうにかんなが呟く。
かんなとは席が隣同士になったので、昼休みも移動せずにそのままの位置でお弁当を食べることができている。
「貧血なんじゃない?」
「そうだといいんだけどね?藤本くんが、最近は安定してたのに、みたいなこと言ってたから気になって……」
「まぁ、からだ弱そうだよね山下。色白だし」
「だよねぇ……。大丈夫かな」
「あたしに聞かれてもわかんないわ。心配なら本人に聞けば?」
……本人に。そっか、なるほど。
私は急いでお弁当の残りを口に詰め込んだ。
それからかばんの中にお弁当箱をしまい、歯磨きセットを持って立ち上がる。
「かんなごめん!ちょっと今から行ってくる!!」



