「……え?……山下くん……?」
またしても頭がついていかず、呆然とその姿を見下ろす。
恐る恐るその場にしゃがみこんで、震える指先を伸ばした。
──と、その時。
「あーあ。ずいぶんと久々だな〜これ」
背後から聞き覚えのある声が飛んできた。
振り向くとそこには、案の定、藤本くんの姿があった。
大股でこちらに歩いてきて、そのままストンと私の横にかがみこむ。
「ふ、藤本くん……あの…っ」
「あはは、そんな心配そうな顔しなくてもダイジョーブだよ」
「えっ、でも……!」
「ほんとに大丈夫だから安心して? あ、あと決して覗いてたわけじゃないからね俺。なんか話し声がするなーって思って近づいたらちょうどコイツが倒れたとこだったの」
軽く、はははっと笑う藤本くん。
倒れただけって……倒れるって相当危ないんじゃないの!?



