山下くんの手が制服の裾に触れる。
「隙ありすぎて、どーしよーもない」
「へっ?」
「無防備」
スカートに添えられた手。そこに意識が集中してしまって、他のことには頭がまわらない。
「そんなんだから俺に、」
───ちゅ…
短く、だけど優しく置かれた唇。
「……こんなことされんだよ」
今度こそクラっときた。
力が抜ける……。
やっぱり今日の山下くんは変だ。
意地悪だけど、甘くて、優しくて、どこか切なそうな。そんな目で私を見る。
「山下くん……」
「なに?」
キスの熱に侵されて頭のブレーキが緩んでいく。
秘密にしている気持ちが溢れて、まだだめだって思うのに言ってしまいそうになる。



