「大倉くん、も、めちゃめちゃカッコいいよ!!!」



噛まないように意識して感想を述べたら意外と大きな声が出てしまって、道行くお姉さん二人組が私達を振り返った。




「あはは〜初々しい〜!」

「かわいいわ〜」



なんて言ってクスクス笑われるものだから、私の顔はゆでダコ状態。



恥ずかしい!!
というかこれって……



「なんかデート、みたいだね!」



照れ隠しで軽く笑ってみると、大倉くんもつられたようにふっと笑った。




「みたい、じゃなくてデートでしょ?男と二人で出かけるんだから」