お互い楽しもう、か。 なんだかんだ言って、やっぱり山下くんも笹川さんと過ごすんじゃん。 笹川さん"誘う"って言ってたし、そーいうこと、しちゃうかもしれない。 やだ……やだ、けど……。 ここまできて言えるわけない。 じわっと涙がこみ上げてきて、溢れないようになんとか耐えた。 太陽が沈む。どんどん暗くなっていく。 お互いの顔がまた見えなくなる。 「ねぇ、遠山」 囁くように名前を呼ばれた。 「まだアレ、有効だよね」